営業ヒアリングシート テンプレート集【業種別・フレームワーク別】無料 DL 付き
営業のヒアリングシートを業種別 (SaaS / 製造業 / IT サービス / 不動産) × フレームワーク別 (BANT / SPIN / MEDDIC) で 8 種テンプレ化。コピペで使える Notion / Google Docs / PDF 形式のサンプルと、商談中の運用のコツを解説。
「ヒアリング項目は分かっているが、商談中に毎回シートに書き出すのは面倒」「新人ごとにフォーマットがバラバラ」— ヒアリングシートを 組織共通テンプレ にすることは、属人化解消とオンボーディング速度向上の両方に効きます。本記事では業種別 × フレームワーク別に 8 種類のテンプレート をまとめます。
ヒアリングシートが必要な 3 つの理由
- 聞き漏れの防止: 「あの項目を聞き忘れた」→「次回確認します」の持ち帰り削減
- 新人の早期戦力化: 何を聞けばいいか迷わない。3 ヶ月で OJT 効果を 2 倍にする (関連記事)
- SFA への入力簡略化: シートの構造を SFA フィールドと一致させると、転記が機械的になる
ヒアリングシートの基本構造(共通枠)
| セクション | 内容 |
|---|---|
| 顧客情報 | 会社名 / 部署 / 役職 / 同席者 |
| 現状の課題 | 現状業務フロー / 困りごと / 影響範囲 |
| 検討の背景 | 検討開始のきっかけ / 期限 / 予算 |
| 判断基準 | 重要視するポイント / 比較対象 |
| 意思決定 | 決裁者 / 承認プロセス / 起案者 |
| ネクストアクション | 次回 MTG / 提案書 / 試用申し込み等 |
フレームワーク別テンプレ
テンプレ 1:BANT 型(初回ヒアリング向け)
Budget (予算)
□ 今期の予算枠 / 来期の予算化検討
□ 想定価格帯
Authority (決裁権)
□ 決裁者は誰か
□ 起案 → 承認のプロセス
Need (ニーズ)
□ 解決したい課題
□ 課題が放置された場合の影響
Timeline (時期)
□ 導入希望時期
□ 検討完了の期限
テンプレ 2:SPIN 型(深堀りヒアリング向け)
Situation (状況)
□ 現状の業務フロー
□ 使用中のツール
Problem (問題)
□ 現状で困っていること
□ 過去に解決を試みたか
Implication (示唆)
□ 問題を放置すると何が起こるか
□ 競合 / 業界の動向
Need-Payoff (解決価値)
□ 解決した場合の理想状態
□ 定量的な期待効果
テンプレ 3:MEDDIC 型(エンタープライズ商談向け)
→ MEDDIC / MEDDPICC の詳細は MEDDPICC とは?MEDDIC との違いと使い分け を参照
Metrics (定量指標)
□ 改善したい KPI / 数値
□ 現状値 → 目標値
Economic Buyer (予算決裁者)
□ 名前 / 役職 / 接触状況
Decision Criteria (判断基準)
□ 必須要件 / nice-to-have
□ 比較対象との差分
Decision Process (意思決定プロセス)
□ 承認フロー
□ 各ステップの所要期間
Identify Pain (痛みの特定)
□ 解決すべき根本問題
□ 痛みの定量化
Champion (社内推進者)
□ 推進者 / 影響力 / 関係構築状況
業種別テンプレ
テンプレ 4:SaaS 営業(初回 1 商談 30 分)
基本情報
□ 会社規模 / 利用想定人数
□ 業界 / 主要事業
現状ツール
□ 既存ツール (代替対象)
□ 移行検討の理由
導入後の理想
□ 達成したい状態
□ 成功の定義
商務条件
□ 想定予算 (ライセンス × 人数)
□ 契約期間希望 (年 / 月)
□ 試用希望期間
ネクスト
□ 提案書 / デモ / 試用のいずれが必要か
テンプレ 5:製造業・商社(複雑商材)
→ 詳細は 製造業・商社の営業 AI 活用事例 を参照
案件情報
□ 案件規模 (SKU 数 / 数量 / 価格帯)
□ 用途 / 使用環境
□ 仕様要件 (満たすべき規格 / 性能)
調達情報
□ 現状調達先 / 不満点
□ 検討中の代替候補
□ 納期希望
承認プロセス
□ 起案部門 / 承認部門
□ 見積依頼 → 採用までの平均期間
技術窓口
□ 現場サイドのキーマン
□ 技術検証 (PoC / サンプル評価) の進め方
テンプレ 6:IT サービス・受託開発
プロジェクト概要
□ 何を作る / 何を解決する
□ 想定スコープ
予算・期間
□ 予算規模
□ 開始希望時期 / 完成期限
技術要件
□ 既存システムとの連携
□ 想定技術スタック
リスク
□ プロジェクト失敗時の影響
□ 競合 / 他社の提案状況
テンプレ 7:不動産・建設業
物件情報
□ 物件種別 / エリア / 規模
□ 用途 (居住 / 投資 / 法人利用)
予算条件
□ 総予算 / ローン想定
□ ランニングコスト許容範囲
意思決定
□ 同居者・共同決裁者
□ 親族同席の必要性
ネクスト
□ 内見 / 資料請求 / 申込
テンプレ 8:人材・採用支援
募集要件
□ ポジション / 採用人数
□ 必須条件 / 歓迎条件
予算
□ オファー想定年収レンジ
□ 採用代行費用枠
緊急度
□ いつまでに採用したいか
□ 採用が遅れた場合の影響
採用プロセス
□ 一次〜最終面接の体制
□ オファー〜入社までのフォロー
ヒアリングシートの運用 3 つのコツ
1. 「埋めるシート」ではなく「対話の地図」として扱う
シートを上から順に質問していくと尋問口調になります。会話の流れに合わせて、関連項目を回収するイメージで。
2. 「埋まらなかった項目」を可視化する
商談終了時に「未回答の項目」が一目で分かる仕組み (色付け or AI 自動チェック) があると、次回の質問計画が立てやすい。リアルタイム商談サポート AI を使うと、商談中に未回収項目がリアルタイムで可視化されます。
→ 営業のヒアリング漏れをゼロにする:商談中チェックリスト自動化の仕組み
3. シートと SFA のフィールド構造を一致させる
シートの項目 = SFA のフィールドにすると、転記が機械的になります。AI 自動転記ツールを使えば、シートを書く必要すらなくなります。
→ Salesforce / HubSpot に商談メモを自動転記
まとめ
ヒアリングシートは 「商談中のチェックリスト」 であり、「組織のナレッジ」 でもあります。フレームワークと業種特性の両軸でテンプレ化し、新人〜中堅まで全員が同じ品質でヒアリングできる状態を作るのがゴールです。
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